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札幌市|速いスケールを速く弾きたいのに••【音楽工房G.M.P】

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札幌市|速いスケールを速く弾きた〜い!【音楽工房G.M.P】

札幌市|速いスケールを速く弾きた〜い!【音楽工房G.M.P】

2022/01/28

そのスケール、行き先はどこまで?

 

札幌市南区真駒内駅近くのピアノ教室、音楽工房G.M.Pの大楽勝美です。本日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。

ピアノを習っていらっしゃる方の大きな悩みのひとつに「教わった通りの練習方法でスケールを弾いてもテンポがどうも思うように上がらない。」があります。以前にも少し述べたことがあるかもしれませんが、ご自分では速い曲を早く弾きたいのに、ある部分のスケールがスムーズに弾けないがゆえに、全体的なテンポをスケールのテンポに合わさざるを得ない悔しい思いをなさった経験はありませんか?

指のくぐらせ方や指の動作、リズム練習など全てのことを試したのにまだテンポで弾けない原因はどこにあるというのでしょうか?①スケール音型の方向性②拍子感(強拍•弱拍)③指使い④手首の安定性などが考えられます。中でも、難しいパッセージをとにかくうまく弾きたいと思うばかりに忘れがちになってしまっていることが、実は①と②なのです。

平吉毅州の「真夜中の火祭り」の中にある唯一のスケールは難所として有名ですが、真ん中のドから1オクターヴ上のミまで駆け上がるパッセージ例にとると、起点のドは2拍目の弱拍ですが、1の指で弾くときに、手の重さをかけてアクセントのように弾いてしまうと、手の重さが足かせになり、その時点で早く弾くことはできなくなります。難しいという意識が筋肉をこわばらせてしまうこともあります。だからその前に、ディミヌエンドマークがついていて、そこで力を抜けばいいんですね。

大事なのは、ドからミに一気に〈向かっていく〉気持ちです。そうすると手の動きが最後のミに意識されるので、最初のドに突っ込むことはなくなるはずです。しかも弱拍+ディミヌエンドで、大事に弾けばなおさらいいわけです。そこからの手首の高さの一定(親指の高さに合わせた手首の高さをくずさないように)に保って、あとは拍子感を出しながらリズミックに一気に弾き切ればいいのです。(③と④)

楽譜に書かれてあるクレッシェンドマークは強さよりも一気感、開放感が必要なので、むしろ少し速くなっていく感じでいいわけです。無理して強くしていくと筋肉のこわばりに繋がり、ろくな事にならないので気をつけましょう。

このように、スケールを弾く時にはまず、音の行き先を常に意識して「そこまで行こう!」で、気持ちよく弾き切っちゃいましょう!

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