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札幌市|指を上げることの誤解とは?【音楽工房G.M.P】

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札幌市|「指を上げて弾く」ことの正しい理解【音楽工房G.M.P】

札幌市|「指を上げて弾く」ことの正しい理解【音楽工房G.M.P】

2024/03/03

指の上げ方でテクニックと音を一挙両得しましょう

札幌市南区真駒内駅近く、柏丘にある音楽教室(ピアノ教室と声楽教室)音楽工房G.M.Pの大楽勝美です。今回から新しい名前に変わったブログ「ピアノぴあ〜の」をお読みいただき、ありがとうございます。

さて、今までも速いスケールの弾き方、指の上げ方を書いたと思いますが、今日は意外と分かっていない「指の上げ方」の誤解について述べてみようかと思います。

指の上げ方は次の音の方向に向かって重心を移動させながら素早く上げていくことは述べました。鍵盤を弾くときの指に神経はいくことはもちろんですが、その瞬間、次の音を弾く指までも神経がいってるかどうかということなんです。

普通は音を出す指の高さや位置に注意はいくのですが、次の音を出すための指の高さには案外神経がはらわれていないのではないでしょうか?特にゆっくり練習する時、次の音を弾く指は改めて上げ直して、なんてことは結構やっているのでは?

これが指の強さやしっかりしたタッチを作るときの落とし穴になってしまうのです。そしてこのことは、速度を速く弾くときには隠れてしまうので、気がつかないで終わってしまうことが多いのです。つまり、弾きたい音の鍵盤を押し下げると同時に、次の音を弾く指のフォームを空中で作っておかなければならないのです。

そして次の音、次の音と絶えず空中で指のフォームを作っておいて、弾く瞬間そのまま指を振り下ろすわけです。この練習を自分で確認しながらゆっくり練習します。これを繰り返してその運動を指と手の筋肉に記憶させたら、いきなり速いテンポで短いフレーズで練習します。

繰り返しになりますが、ゆっくり練習する時と速い練習する時の誤解は、ゆっくり弾く時に現れる指の油断、次の音を弾く指の準備が空中でできてるかどうか、次の音を弾く指があらためて上げ直してないかチェックすることです。速く弾く時にはあらためて上げ直す時間的な余裕がないのでこの現象は現れません。この練習を続けていくと、下に下ろす腱と、引っ張り上げる腱を同時に使うので指の腱、いわゆる筋肉が強化され、芯のある音が得られます。

「指が強い」ということは、つまり指の「腱(筋肉)を強化」するということなのです。

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