音楽工房G.M.P the 大楽

現代ピアノテクニックは万能?

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現代ピアノテクニックは万能?

現代ピアノテクニックは万能?

2026/01/19

テクニックが上達すれば何でも弾けますか?

札幌市南区真駒内柏丘にある音楽教室(ピアノ教室、声楽教室)、音楽工房G・M・P(おんがくこうぼうジーエムピー)の大楽勝美です。しばらくぶりのブログです。

ピアノを勉強されてるお子さんやピアノ大好きな大人の方が共通しての願うことの一つに「ピアノが上手に思い通りに弾けるようになりたい!」が必ずあります。そして、コンクールや発表会やコンサートで満足した結果を出したい気持ちがあるのではないのでしょうか?僕も同感です。そしてそのために一生懸命練習するのですね。

最近(でもないですが)、ロシアンテクニック、アレキサンダーテクニックなど、ピアノテクニックについての動画や本がよく見られます。僕たちの育った頃よりは大変多くの種類が出ています。ちょっと多すぎる感もありますが。。でも情報としては悪くはないと思います。なかでもロシアンテクニックに基づくものがかなり多いですね。日本人のピアニストや先生なども実際に学んだ方も増えてきています。ヨーロッパ系ですとネイガウス、アメリカ系ですとジョゼフ•レヴィンなどのすばらしい先生たちの本も出ています。

しかしながら、これらの本はあくまでも「ピアノ演奏の基礎」なるもので、色々な作品を演奏する時の礎的なものなのではないかと思います。特にロマン派以降の作品を勉強する時には非常にその効果があるかもしれません。でも、基本的な指の使い方、身体の使い方など子どもに対しての初歩的な指導には絶大な効果はあるように思います。

ではベートーヴェンやバッハなどの古典派の作品には、これらのテクニックはどうなのでしょうか?「ベートーヴェンの音」、「モーツァルトの音」、「ポリフォニー作品」においては、これらのテクニックはどう作用するのでしょうか?

子どもにとっても大人にとってもベートーヴェンはこう、バッハはこう弾きたい時に現代テクニックを使ってどう弾けばいいのか?

ロシアンテクニックなどを駆使して弾く大ピアニストには、アルゲリッチやホロヴィッツがいます。ただ彼らはそれこそバックハウスやケンプ、ゼルキンなどのベートーヴェン演奏に定評がある大ピアニストと比べるとベートーヴェンの作品を演奏している例えばソナタ全集は出していませんよね!?作品の好き嫌いだけではなく、いわゆる「音」なのではないかと思うのです。

つまり、古典派やバロックの音、それはテクニックだけではないのではないかと。もちろん、ホロヴィッツなども作曲家の人間性などの深い部分は当然知っていて、そのうえであまり取り上げないのですから何らかの理由があるのでしょうね。

話が横道にそれてしまいましたが、つまり、現代のピアノテクニックだけでは演奏できるレパートリーが限定されてしまう可能性があるかもしれないということなのです。一つのテクニックだけに固まってしまうと、確かにテクニックの質は上がるかもしれませんが、それだけになってしまって何を弾いても同じになりかねない危険もあるということです。弾けることだけに夢中になって作品の本質を見失うことだけは避けたいですね。

テクニックには様々な種類があります。ヘンレ版のベートーヴェンの指使い校訂者でもあるコンラート•ハンゼン先生はイギリスの古本屋で見つけた一冊のピアノの本から15年かけてご自分のメソッドを確立されました。彼はベートーヴェンのみならず、ラフマニノフなどの近代作品の演奏も素晴らしく、しかも音色も千変万化でした。学生時代にコンサートを聴きに行って度肝を抜かれた記憶があります。一つだけにに凝り固まる危険性だけは避けたいものです。

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