札幌市|ベートーヴェンを好きになるために【音楽工房G.M.P】
2021/03/26
今日はベートーヴェンの命日です
札幌市南区にあるピアノ教室、音楽工房G.M.Pの大楽勝美です。今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。3月26日は楽聖ベートーヴェンの命日です。1826年の今日、56歳の生涯を閉じたベートーヴェンは「孤高の天才」と呼ばれていて、その音楽は「苦悩を突き抜け、歓喜にいたる」という非常に崇高な精神を持っていると言われています。こんな感じだと、特にお子さん達には取っつきにくく、難解です。しかしながら、ピアノを習っている以上は、ベートーヴェン作品の勉強は避けて通ることができない関所なんです。「ショパンは好きだけどベートーヴェンは嫌い。」特に女子からは「絶対やりたくない。」と言われる確率がとても高いような。。音楽室に貼ってある、あのいかつく、笑ったことなんか一回もないようなイメージの顔も、ベートーヴェンにとって気の毒ではあります。でも、ベートーヴェンだって最初から「苦悩を突き抜け•••」という訳じゃありません。耳が悪くなってからの作品ばかりが演奏され、評価される機会が多い中で、「ピアノの天才」と呼ばれた若きベートーヴェンの作品を弾くと、そのリリシズムにあふれた音楽に驚かれると思います。ピアノソナタばかり弾いていると、確かにベートーヴェン嫌いになっていくかも?というのも理解できます。なので最初は、小品集やバガテルなどたくさんの素晴らしい曲を弾いてみることから始められるといいかもしれません。「エリーゼのために」だって、ほんとはバガテルと呼ばれている小品なのです。そしてそれから初期のピアノソナタへ、という順序をたどっていくと「ベートーヴェンは嫌い」にはならないと思うのですが。