音楽工房G.M.P the 大楽

札幌市|最近思うことは【音楽工房G.M.P】

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2022/11/01

ホントにいいものとは?

札幌市南区真駒内駅近くのピアノ教室、音楽工房G.M.P(ジーエムピー)の大楽勝美です。今回もブログをお読みいただき、ありがとうございます。

最近、ピアノ教室や音楽教室で使われている「育脳」という言葉、お聞きになったことがあるかもしれません。0歳の頃から始め、「からだの脳」「おりこうさん脳」、「心の脳」をバランスよく年齢に合わせながら作り上げて行くそうです。音楽を通じてお子さんを育てていくという、まあ言ってみれば理想的な教育と言えるのではないかと思います。別にピアノや音楽だけでなく、他の分野でも育脳が行われているのでこれまた、素晴らしいことだと感じます。

しかしながら、この理想的な教育方法でもみんながみんなうまくいくとは限りません。確かに育脳マニュアルは素晴らしいものであっても、音楽の本質的な要となるところの「いい音楽を聴く耳を育てること=将来に向かっての耳を育てる」ことではないかと思うのです。

そのためにはもちろん、いい演奏家のいい演奏を聴くことも大事です。それよりも大事なことは、教える先生が子どもたちの前で、いい演奏が聴かせられるかどうかということではないでしょうか?いくら高尚な目標を掲げても先生が弾いたり、歌ったりできなければお話になりません。それもただ弾くだけではなく、子ども達の心に直に伝わる演奏ができなけなければ、全ては気泡に化してしまいます。これは、「どれだけ弾ける」レヴェルの話ではなく、「どれだけ表現できる」演奏ができるかなのであります。

音楽教室も個人経営の時代になっています。確かにビジネスとしての教室経営はもちろん賛成ですが、それと同時に自分自身の演奏レベルアップも目指さなければ、生徒集めの窮余の一策的にこの育脳を利用していると思われても仕方がないかもしれませんね。

ただ育脳教育は音楽の世界では、決して最近に行われるようになったわけではなく、ヨーロッパにおいてはすでに多くの国で音楽教育の中で実施されてきました。ちょっと毛色が違いますが、ヴァイオリンの世界では日本においても育脳的に取り入れられてきました。「心に呼びかける耳を育てる」、このことは産まれる前からできることなのでもあります。「心の脳」はひょっとしたら「からだの脳」よりも先にあるのかもしれませんね。

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