札幌市|ピアノテクニックへの正しいアプローチなら【音楽工房G.M.P】
2021/03/03
ピアノテクニックの歴史を理解する事が大切です
札幌市南区のピアノ教室、音楽工房G.M.Pの大楽勝美です。今日もブログをお読みいただき、ありがとうございます。今まで、練習曲の選び方やピアノテクニックなども述べてきましたが、ピアノの先生の中には、特にピアノのテクニックに対しての歴史や変遷への正しい理解が薄いということがよくみられるような気がします。バロックから現代の曲まで、1つの奏法でしか弾けないという信じられないことも現実に目にしたことがあります。生徒さんも一生懸命練習しているのですが、ある程度以上うまくならない、先生も一緒に色々な方法で頑張っておられるのですが効果がでない、という悩みのスパイラルに陥ってしまうことは結構珍しくない話なのです。
テクニックは現代ピアノのペダル発達によって飛躍的に表現力やテクニックがアップしたことは何となく知られていますが、それではその発達によってどこがどのようにテクニックが変化していった経緯はまだまだ浸透していないような感じに思えます。ざっくりですが、ベートーヴェンの弾き方でショパンやリストなどのロマン派は弾けないと言っても過言ではありません。指の重心を常に変えながら楽にスケールなどを弾く現代的なテクニッとか、でもベートーヴェンなどの作品を音の粒をきれいに揃えてペダルを使わずに弾く指のテクニックはコレ、などと時代の変遷、ピアノという楽器の進化によるテクニックの進歩も少しずつ理解しながら、テクニックの勉強をされると素晴らしい効果が必ずや得ることができます。そしていつの間にか「こんな曲も弾けるようになるんだ」と実感できます。ポイントは時代に応じたテクニックの核を知り、応用できる引き出しをまず少しずつ積み重ねていくことだと思います。